実験目的
この実験は、コンピュータでアナログ電圧を測定することを目的としています。
そのために、
- ハードウェアを理解する
- ソフトウェア (プログラム) を作成する
を行います。
測定器を用いてアナログ電圧を測定する場合には、
下図のような実験を行います。

入出力電圧の測定
これと同じような実験を、コンピュータを用いて行います。
コンピュータはディジタル回路であり、
極論すると「0」と「1」しかわからない装置です。
測定対象の回路はアナログ回路で、
電圧は連続値を取ります。
一般には、アナログ回路とディジタル回路を直接接続しても測定はできないので、
アナログとディジタルの変換をする回路を用います。
このような装置としては、
- Digital-to-Analog converter (DAC, D/A変換器)
ディジタル値 (数値) をアナログ量に変換します。
- Analog-to-Digital converter (ADC, A/D変換器)
アナログ量をディジタル値に変換します。
を用います。
下記のようなシステムになります。

CPUとD/A, A/D変換器
DACやADCにはいろいろな仕様のものがあります。
今回使用するものは、「アナログ量」は「電圧」ですが、
「電流」であるものもあります。
ディジタル値の精度や範囲、アナログ量の種類と範囲、
変換方法、変換速度、コンピュータとの接続方法などで分類されます。
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