真理値表による半加算器


概要

 真理値表による半加算器製作を通して、 ハードウエア記述言語AHDL (Altera Hardware Description Language) と、 階層的な開発の基礎を学ぶ。


注意


手順

テキストエディタによる開発

 まず、テキストエディタを起動する。 「File」メニューの「New」を選び、「Text Editor file」を指定する。 テキストエディタが起動する。 下記のように入力する。

TITLE "Half Adder";
SUBDESIGN hadd
(
  a: INPUT;
  b: INPUT;
  s: OUTPUT;
  c: OUTPUT;
)
BEGIN
  TABLE
    a, b => s, c;
    0, 0 => 0, 0;
    0, 1 => 1, 0;
    1, 0 => 1, 0;
    1, 1 => 0, 1;
  END TABLE;
END;

 各項目の概要は、以下の通り。

Text Editor: Editing half-adder

テキストエディタで半加算器を編集

 入力できたら、 FileメニューのSave ASで保存する。 ファイル名はSUBDESIGNで指定した名前 (この例ではhadd) と同じにすること。

Saving

ファイルの保存ダイアログ

コンパイル

 回路図入力と同様に、コンパイルを行なう。 エラーがあれば修正する。

シンボルの作成

 「File」メニューの「Create Default Symbol」を実行する。 この回路を回路図エディタで使用する際のシンボルが作成される。 このシンボルは、シンボルエディタで修正できる。

Symbol Editor

シンボルエディタ

回路図エディタからの使用

【注意】

 既存プロジェクトをコピーして、 新しいプロジェクトを作る。 プロジェクトの名前は、AHDLのファイル名とは異なるものにすること。 たとえば、AHDLがhadd.tdfであれば、hadd.gdfとしてはならない。 hadd2.gdfならばよい。

 回路図エディタで、作成した回路を入力したい場所でダブルクリックする。 「Directories」を現在の作業フォルダにすると 作成したシンボルが表示されているので、 これを選択する。





 半加算器のテスト回路は以下のようになる。 押しボタンスイッチも赤色LEDも負論理なので、 半加算器の前にnotを入れて正論理に変更して、 加算して、 結果をnotで負論理に変換している。






(作成: 2003年10月1日, 最終更新: 2003年11月19日)