最初の回路


概要

 最初に、非常に簡単な回路の製作を通して、 MAX+plusIIの基本操作を学ぶ。


手順

プロジェクトのコピー

 簡単のために、 既存プロジェクトのコピー から始める。 「board-pins」プロジェクトをコピーして、 適当な名前をつける。 このプロジェクトには、FPGAボード上のデバイスのみが入力されている。

不要なピンの削除

 不要なピンを残しておくとエラーが発生するので、 不要なピンを削除する。 最初は、 psw0psw3 (押しボタンスイッチ) と led0led3 (赤色発行ダイオード, LED) だけを残す。 残りのピンは削除する。 削除方法は以下の3通りある。

Select - Right Click - Delete

削除方法1: 右クリックしてDelete

Select - DEL Key

削除方法2: DELキー

Select - Edit Menu - Delete

削除方法3: EditメニューからDelete

 複数の部品をまとめて削除することもできる。 矩形領域の角で左クリックして、 ボタンを押したまま反対の角まで移動すると、 矩形領域内の部品全てが選択される。 あるいは、Shiftキーを押しながら左クリックすると、 クリックした部品が全て選択される。 選択後には、上記3通りの操作で削除できる。

Delete Multiple Items

まとめて削除

部品の移動

 移動させたい部品を選択して、 左ボタンを押したままで移動先までマウスを動かせば良い。 led0led3ピンが遠くにあるので、 psw0psw3ピンの近くに移動させておく。

配線

 接続したい部品の電線部分で左クリックして、 ボタンを押したままで移動させれば良い。

Start connecting

配線開始

Draw line

線を伸ばしていく

Complete connecting

配線完了

 折れ線を引きたい場合には、まず最初の方向に動き、 曲げたいところでマウス移動方向を変える。 もう一度曲げたい時は、曲げたいところでボタンを離す。 すると、L字型の線ができる。 これを繰り返せば、任意の折れ線が引ける。



折れ線を引く1: 途中で曲げる



折れ線を引く2: L字型配線



折れ線を引く3: 繰り返す



折れ線を引く4: 出来上がり

最初の回路

 4個の押しボタンスイッチと、 4個の赤色LEDを1対1に接続する。 どのスイッチとのLEDを接続しても良い。 以下はその一例である。

First Circuit

最初の回路

コンパイル

 まず、ファイルを保存する。 次に、コンパイラボタン 「」 を押すか、「MAX+plusII」メニューの「Compiler」を選択すると、 コンパイラが起動する。 「Start」ボタンを押すと、コンパイルを開始する。 成功すると、「Project compilation was successful」と表示される。 「warnings」はとりあえず気にしなくて良い。 「errors」がある時は、エラーでコンパイルに失敗しているので、修正する。

Compiler

コンパイラのウインドウ

Successfully compiled

コンパイル成功

FPGAに転送

 コンパイルに成功したら、回路をFPGAに転送する。 プログラマボタン 「Programmer Button」 を押すか、 Max+plusIIメニューからProgrammerを選ぶとプログラマが起動する。 「Configure」ボタンを押すと、回路をFPGAに転送する。 転送に成功すると、「Configuration complete」と表示される。 ここで失敗した場合には、 FPGAボードが正しく接続されているかどうか、 電源が入っているかどうかを確認する。









動作確認

 押しボタンスイッチを押して、 対応する赤色LEDが点灯するかどうかを確認する。


(作成: 2003年9月30日, 最終更新: 2003年9月30日)