第3世代SHARC DSP
第3世代SHARCの特徴
第3世代SHARCTMは
Analog DevicesのDSPで、
以下の特徴があります。
- 32bit浮動小数点/固定小数点
- 2-way SIMD
(Single-Instruction Multiple-Data, 2組のデータに対して同じ演算を同時実行)
- ロードストアアーキテクチャ
- 2本のバス (プログラム/データ共用バスとデータ専用バス)
- 4バンクのRAM
- 8組のシリアルポート (Serial Port, SPORT)
- ディジタルオーディオインターフェース
- 4組8チャンネルのサンプリング周波数変換器 (Sampling-Rate Convertor, SRC)
- メモリ共有型マルチプロセッサをサポート
第1世代と異なる点は、
演算器が2組に増えたこと、
オーディオ処理関連装置、
内蔵メモリの構成などです。
DSPコア
DSPコアのブロック図
DSPコアの大きな違いは、
演算器 (レジスタ、乗算器、ALU、シフタ) が2組あることです。
2組の演算器は異なるデータに対して同じ処理を行います。
オーディオデータのように、
複数チャンネルのデータに対して同じ処理を行う際には有利です。
データが1組で良い時は、片方の演算器だけを使用します。
[上へ]
[戻る 第1世代SHARC DSP]
[目次]
[次へ SHARC DSPの命令セット]