RAMの使い方を説明する。 最も単純なRAM (非同期Static RAM) として使用する方法を示す。
「Symbol Libraries」の「mega_lpm」にRAMがある。 「mega_lpm」をダブルクリックすると 「Symbol Files」に一覧が表示される。 「lpm_ram_io」がStatic RAMである。 これを選択すると、ポートとパラメータを指定する 「Edit Ports/Parameters」ダイアログが表示される。 右クリックして「Edit Ports/Parameters」を選択すると、 このダイアログが表示される。
下記のように指定すると、単純なRAMとなる。
名称 | 機能 | 使用/未使用 | 備考 |
---|---|---|---|
address | アドレスバス | 使用 | |
dio | 使用 | データバス | |
inclock | クロック入力 | 未使用 | デフォルトは「使用」 |
memenab | 未使用 | 出力Enable | |
outclock | 未使用 | 出力クロック | |
outenab | 使用 | 入出力切替 | 高レベル時は出力 |
we | 使用 | 書き込み | 正論理 |
名前 | 機能 | 値 | デフォルト値 |
---|---|---|---|
LPM_ADDRESS_CONTROL | アドレス制御 | UNREGISERED | none |
LPM_FILE | 初期値のファイル | none | none |
LPM_INDATA | 入力データ制御 | UNREGISERED | none |
LPM_NUMWORDS | RAMのサイズ | 必要なサイズを入力する | none |
LPM_OUTDATA | 出力データ制御 | UNREGISERED | UNREGISERED |
LPM_WIDTH | データバスのビット数 | CPUのバス幅に合わせる | none |
LPM_WIDTHAD | アドレスバスのビット数 | RAMのサイズに合わせる | none |
複数の線を束ねて、 回路図エディタでは一本の太線 (バス) として扱うことができる。 RAMの場合は、アドレスバスとデータバスがこの扱いになっている。 同じ線数のバス同士を接続する時には、単にそのまま太線で接続すれば良い。 線数が異なるバス同士、あるいは、バスと単線を接続する場合には、 どの線を接続するのかを指定する必要がある。
下図は、RAMのアドレスバス (4bit) と入力端子4個を接続した例である。 細線 (単線) には「cpu_a0」のように名前を付けてある。 この名前は、入力端子と同じ名前にする。 バスには「cpu_a[3..0]」と名前を付けてある。 これは、「cpu_a0」〜「cpu_a3」を束ねたバスであることを示す。
(作成: 2003年10月1日, 最終更新: 2003年10月1日)