DSPコアのブロック図
BlackfinTMは Analog DevicesのDSPで、 以下の特徴があります。
仮想DSP の演算器を2組並べたような構成になっています。 動画像の符号化を容易にするために、 ビデオ用演算器を4個追加しています。 動画像のフレーム間予測符号化における動きベクトル推定に使用します。 座標(x,y)、時刻tにおける画像の輝度をf(x,y,t)としたとき、
minΔx,Δy Σx Σy | f(x,y,t) - f(x-Δx, y-Δy, t-1) |となる動きベクトル(Δx,Δy)を計算します。 この計算は反復回数が多く、 差分絶対値和の計算というALUばかりを繰り返し使用する計算であり、 通常のDSPではあまり効率がよくありません。 Blackfin DSPでは、 差分絶対値を計算するビデオ演算器を導入して、 効率良く計算できるようにしています。
Blackfin ADSP-BF561 DSPは、 DSPコアを2個、L1とL2のメモリを持っています。